この場所について

長崎県の中央にある大村湾とその沿線には、ここで積み重なっている日常があります。通勤の車窓、洗濯物が揺れる朝、駅で交わされる短い会話。大村湾は、わざわざ見に行く場所というより、気づけば生活の横にずっとある存在です。

 

毎日ちゃんと眺めるわけではありません。でも、天気が違う日や、季節が変わる頃になると、「今日は色が違うな」「なんだか静かだな」と、無意識に確かめている自分がいます。音が消えたみたいに凪いでいる海。昔からこの湾が「琴の海」と呼ばれてきた理由が、なんとなく分かる瞬間です。強く主張はしないけれど、そばにいると、ちゃんと余韻が残る海です。

 

 
 

この湾を横目に走る線路があります。ごく普通のローカル線です。車窓から一瞬だけ見える日もあれば、今日はずっと海と並走しているな、と思う日もある。その距離感が、このまちの時間の流れをつくっている気がしています。
 

この湾があるから、このまちは少しだけ時間がゆっくり流れている気がする。急がなくていい理由を、毎日どこかで与えてくれる。自慢するほどのことでもないし、観光名所として語るほどでもない。でも、ここで暮らす人にとっては、なくなったら困る、当たり前の風景です。

かつてこのサイトは、お店やランチ情報を中心にした地域情報サイトでした。それはそれで、当時の大村にとって必要な役割を果たしていたと思います。けれど今は、情報があふれる時代になりました。だからこそ、何を載せるかより、何を残すかを大切にしたいと考えています。
 

  

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ビーハッピー大村湾は、「すごい場所」を紹介するメディアではありません。ここで暮らす人が、ふとした瞬間に「このまち、悪くないよね」と思える材料を、静かに積み重ねていく場所にしたいです。更新頻度は高くありませんし、速報性もありません。そのかわり、そのとき確かにあった空気や時間を、丁寧に記録していきます。
 

編集・文・写真
大村線沿線で暮らす 編集長 くめまゆみ

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